インドネシア・ロンボク島の食品・雑貨たちの店 LOMBOK CAFE SAMA-SAMA は、現在準備中です。

2017/04/21 06:47

こんにちは。

LOMBOK CAFE SAMA-SAMA、ロンボク島統括のみどりです。

 

 

日本はもうすぐGWですね。

ロンボク島ではそろそろ雨季から乾季へとうつる時期です。

年間雨量はコーヒー豆の出来に影響するので、

ドキドキしながら毎日空を眺めています。

 

 

そんなコーヒー豆の収穫シーズンは7月。

私は収穫シーズンが近づくといつも思い出す話があります。

それは、ロンボク島のコーヒー豆の収穫&選別方法です。

コーヒー豆はコーヒーのおいしさの決め手の一つなので、

いかにして完熟したコーヒー豆を収穫&選別するかは、

産地の能力の問われるところ。

 

 

 

 ロンボク島のコーヒー農家さんたちが

教えてくださった収穫&選別方法に、私はびっくりしましたよ~。

どんな方法で完熟豆を選んでいるのか、さっそくみてみましょう!

 

 

コーヒーの実は熟すと緑色から赤色になります。

通常、この実をどのように収穫&選別するか、ご存知ですか?

私はロンボク島に来るまで、

コーヒーの木すら見たことありませんでしたから、

収穫方法などは考えたこともありませんでした。

 

コーヒーの実の収穫と選別の方法は、

世界的には二つあるといわれています。

ひとつは、コーヒーの実を一つ一つ選別しながら、

完熟していそうな真っ赤な実だけを手で摘む方法。

もうひとつは、機械などで木を揺らして実を振り落とし、

そのなかから完熟していそうな実を選ぶ方法。

前者のほうが手がかかります。

どちらの方法であっても、

「完熟していそうな実」しか選べません。

おいしいコーヒーのためには完熟した実を選ぶことが大切なのに、です。

 

(写真;農家さんの庭先のコーヒー豆。真っ赤です♪)

 

ロンボク島のコーヒー豆の収穫&選別方法は、上のいずれでもありません。

なんと、赤く熟した実が自然に落ちるのを待つのです。

自然にポトリと落ちた実だけを農家さんが一つ一つ拾います。

 

コーヒーの実に限らず、

リンゴでも柿でもマンゴーでも、

果物は完熟すると木から自然に落ちます。

ただ落ちると割れたり傷ついたりして売り物のにならないので、

たいていは落ちる前に収穫して追熟させます。

 

コーヒーに必要なのは、コーヒーの実の中の豆。

豆を包んでいる果肉と皮がわりと厚いので、

落果のために果皮が少し傷ついても豆が傷つくことはありません。

なので、あえて落ちるまで待ちます。

それが「完熟」のタイミングだから。

 

私はてっきりロンボク島の人々も手摘みしていると思っていたので、

はじめてこの収穫方法をきいたときは驚きました。

え、落ちるまで待ってるの!?

これまた気の長い話だなあ!と。

しかも、収穫の際には腰をかがめないといけません。

しんどそうだなあ。

 

そんな私を横目に、

「これが一番おいしいんだよ」とにこやかに笑っている農家さん。

たしかに、コーヒーの実が自ら教えてくれる食べごろですものね。

ビジネス視点で効率だけを求めるとなかなかこうはいきません。

自然とともにゆったりと暮らす、

ロンボク島らしい方法だなあと感心しました。

 

完熟コーヒー豆だけを使用しているロンボク島のコーヒー。

まろやかな味わいなので、

どのようなフレーバーとも相性がいいです。

「ロンボクコーヒーセット」ならいろいろな風味が試せます。

 

ぜひお試しくださいね。

 

担当;みどり