インドネシア・ロンボク島の食品・雑貨たちの店 LOMBOK CAFE SAMA-SAMA は、現在準備中です。
2016/06/27 08:47
こんにちは。
現地(ロンボク島)統括のみどりです。
2008年、公開されてまもない「おいしいコーヒーの真実」という映画をみました。
このときの衝撃といったらありませんでした。
コーヒーは世界中でたくさん消費されているのに、経済的に困窮しているコーヒー農家がいるというのです。
そして、よりお金になる麻薬栽培に走る人も。
なんで!?
こんな世の中、間違ってる!!
この映画ででてきたスター○ックスは大嫌いになりました。
ついでに、スタ○でコーヒーを飲んでる人たちのことまで、「コーヒー農家の現実を知らないの!?」と嘆かわしく思ってました。
同様に、こうしたドキュメント系映画で批判される巨大多国籍企業も大嫌いでした。
自分たちの利益があれば、末端の人々が飢えて死のうがどうでもいいわけ?
大企業らしい(社会的な)責任果たせ!
って思ってたの。
*
でも、最近はそう思わなくなりました。
なぜかというとある矛盾に気がついたからです。
世界平和といってるくせに、スタ○や巨大多国籍企業の悪口言ってるっておかしくない?
矛盾してるやろー?って。
で、よくよく考えたんです。
「大企業らしい社会的責任」って何?
どうして彼らはその責任を果たしていないと思うの?
多国籍大企業になったということは、いろいろな国でたくさん商品やサービスが売れたっていうこと。
つまりニーズに見合ったものを提供したってこと。
めっちゃたくさんの人を笑顔にしてきたんやん。
すごいやん。
それだけで社会的な責任を果たしているといえないのかな。
世界のいたるところで一定の品質のものを安定価格で手に入れられるようにしたのは、立派な功績だなあ。
ただ、時を経ていくなかで、農家さんにお金が行き渡らずに困ってるよってところが問題として浮かび上がってきたんやろ?
そこだけやん。
そっかー。わたしは自分の意見をめっちゃゴリ押しして、全部否定してたわー。
ちょっと映画みたからって、もー(^∇^)
*
ほんなら、農家さんにも喜んでもらえる、サマサマセナン(お互いに幸せ)な価格設定にしたらいいんやん?
カンタン、カンタンv(^-^)v
って思ったけど、実際はそうカンタンなもんでもなかったです。
自分で価格設定をやってみてよーーーくわかりました。
だってー、高いって言われるやーん(実際、よく言われた)。
買ってもらえなかったら全然ロンボクの農家さんにも反映できへんし。
それに、どんだけみどりはボッタクルねんって思われるやーん(これも言われた、笑)
でも、もう大丈夫。誰がなんといっても大丈夫。
自分の信念「サマサマセナン」にそって設定した価格であることに、1ミリのブレもないから。
下のイラストは、映画「おいしいコーヒーの真実」のサイトにでてくる、コーヒーの内訳
(映画配給会社UPLINK様の承諾をえて、掲載しています)
下が、当店のコーヒーの内訳です。
(こちらのイラストも承諾をえて作成・掲載しています)
※一応、ほかの会社の名誉のために…。上のはコーヒーチェーン店のコーヒーなので店舗料や人件費などカフェ運営の経費も含まれています。単純に比較はできないことを申し添えます。
※当店では、コーヒー豆の購入時や焙煎時に一定の額を渡し、その後実際の売り上げに応じて売上額のなかから追加で支払っています。それをトータルするとこの下のイラストのようになります。
LOMBOK COFFEE sama-sama のコーヒーが生産され消費されるまでにかかわるすべての人がハッピーになるように。
農家さんや焙煎・袋の縫い子さんたちともそれぞれ相談して価格を決めました。
※コーヒー農家のお嫁さんたちとわたし(右から二人目)
手元の商品は当時の商品(昔のパッケージです)
スタ○をはじめ、どこかと敵対する必要なんてどこにもなかったわ。
それぞれ、自分の足元からサマサマセナンをやっていけばいいんやね。
それで、「うちはこれー!」ってやってくの。
お互いの考えを尊重しあい、讃えあいながら♪♪
お客様ご自身がハッピーになる商品・サービスを選ぶから、もちろんハッピー。
それがコーヒー業界にひろがって、「コーヒー業界すげー、みんな幸せじゃん」ってなったら、ほかの業界もまねして、世界が変わっていくよね~(^O^)/
わたしたちは、これからも自分たちの姿勢を提示していきます。
当店のコーヒーにピンときて、おいしい・しあわせ♪と感じてくださるお客様と出会えたらとても嬉しいです(^∇^)
わー、挑戦だなあー。
おもしろいぞっ♪
今日もお互いサマサマ幸セナン。
LOMBOK COFFEE sama-sama
現地統括 岡本みどり